2022年03月30日

ライブラリー リエバナ 4月の展示お知らせ

中世スペインの彩色写本などをファクシミリ本(精巧な複製本)を中心に紹介しているライブラリー リエバナです。
4月の展示内容と開館日のご案内です。




ベアトゥス黙示録註解書写本で展示するモーガン写本には、挿絵が著している聖書の言葉を添付します。どのような場面をあらわそうとしているのか、想像をしてください。
Morgan Beatus
(Apoc. Ⅻ:1-18)太陽を着て月を踏む女性
天に大きなしるしが現れた。それは、太陽を衣として身にまとった女で、月を足の踏み台とし、その頭には12の星の冠を戴いていた。女はその胎に子を宿しており、子を産もうとして、陣痛と苦しみで叫んでいる。また、もう一つのしるしが天に現れた。それはほら赤い巨大な竜で、7つの頭と十本の角を持ち、その頭には7つの王冠を被っている。

また、13世紀以降流行した時祷書の展示をします。(ファクシミリ本ではありません)
写本愛好家のベリー公が制作したことで有名な「いとも豪華な時祷書」と「美しき時祷書」の2点と、ヴィスコンティ時祷書を展示します。
Tres Riches Heures
「ベリー公のいとも豪華な時祷書」より 

Belles Houres of Jean
「ベリー公の美しき時祷書」より

Visconi Hours
「ヴィスコンティ時祷書」より

四月の開店日はこちらに掲載しています。

尚、4月28日(木)~5月2日(月)の間、豊田市民ギャラリー(VITS豊田タウン地下1階)にて、「中世ヨーロッパの彩色写本展」を行います。ファクシミリ本及びオリジナルの写本も多数展示しますので、ぜひお越しください。



  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 16:12Comments(0)写本

2022年03月28日

4月のおもちゃ病院のご案内

4月のおもちゃ病院の案内です。

4月2日(土) T-face A館 9階 子育て支援センター「あいあい」
 10:30~12:30 修理受付
 10:30~14:00 先月までの修理品のお渡し

先月あずかったおもちゃの修理の紹介

2輪車のラジコンです。
リモコンの前後進と左折は問題ないのですが、右折のボタンを押してもタイヤが動かないとのこと。
確かにリモコンのボタンを押しても、ほかのボタンのようなクリック感がありません。
リモコンの中を見てみました。

(リモコンの右にある小さな四角いスイッチは交換用に購入したものです)
基板の上に直接ボタンスイッチが溶接されていて、このスイッチが壊れているようです。
あまり見たことのないスィッチで名前もわからなかったのですが、便利になったものでGoogleで写真検索するとそれらしきものが出てきました。

これをもとにAmazonで購入することができました。
もとのスイッチのはんだを取り、新たにはんだ付けしました。

小さな部品なのではんだ付けに手間取りましたが、なんとかはんだ付けすることができました。(少しハンダの盛りが恥ずかしい状態ですが)
スイッチを入れてボタンを押すとちゃんと作動しました。
元通り蓋をして修理終了です。

壊れたおもちゃがありましたらお持ちください。
  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 17:14Comments(0)おもちゃ修理

2022年03月22日

2月の絵本修理の続き

2月の絵本修理の続きです。
今回は表紙などの角が欠けた本が2冊ありました。


厚紙の表紙の絵本ですが、裏表紙の角が破れて欠けてしまっています。

内側の状態です。

表紙の芯になっているボール紙が薄くなってしまっているので、新しいボール紙を継いでやることにしました。

元のボール紙と重なる部分は薄く削いで全体の厚みがあまり変わらないようにします。
角を丸めて、表紙の色にあった色紙で覆っておきました。

内側の状態です。


こちらの絵本も角が欠けた状態になっています。




さっきと同じようにボール紙を角に継ぎ足してやります。


乾かした後角を丸めておきます。


もう一つは仕掛け絵本で、開くと飛び出すのですが、その根元がちぎれてしまっています。


仕掛けの根元の切れている部分を取り出してやって、和紙でつないで元通りにすることにしました。

少し厚手の和紙でつないだので、よっぽど大丈夫と思います。


次回絵本病院は、今週の土曜日26日です。
3月26日(土) 13:00~16:00
場所:T-face A館9階 子育て支援センターあいあい活動室









  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 10:38Comments(0)絵本修理

2022年03月14日

仕掛け絵本の修理

2月の絵本修理であずかった仕掛け絵本の修理を行いました。
絵本は「ぴょんたのたいそう」という絵本で、⇒のつまみ部分を引っ張るとぴょんたが屈伸や腹筋、鉄棒などの運動をする仕掛けです。


この中の腹筋と最後のジュースを飲むところが壊れてしまっています。

ぴょんたの胴体が外れてしまっていました。


つまみを引っ張るとジュースが減りながら足が開いて、最後にまぶたが下がってくるのですが、足が外れているのとつまみが下がったままで元に戻らない状態でした。

腹筋のほうは、胴体の裏についている部分が破れていたので、この部分をつなぎなおすことで元通り動くようになりました。

動いている様子です。


ジュースを飲む方は、仕掛けがよくわからなかったので、裏側を見てみることにしました。

あちらこちらが引っかかったり、仕掛け部が外れたりしていました。結構元に戻すのに手間取りましたが、何とかスムーズに動くようになりました。
裏側からの動きです。


表側から見るとこうなります。


動いている様子です。


他のページもなかなかぴょんたの動きが面白い絵本でした。

次回絵本病院は
3月26日(金) 13:00~16:00 T-face A館9階 子育て支援センター「あいあい」です。



  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 17:20Comments(0)絵本修理

2022年03月06日

彩色写本展のご案内

15世紀に印刷術が発明されるまで、中世ヨーロッパでは本は全て羊皮紙に手で書き写して作られていました。
そうして作られた当時の写本を精巧に複製したファクシミリ本を中心に、彩色写本の展示会を行います。
【日時】 4月28日(木)~5月2日(月) 10:00~18:00(最終日は17:00まで)
【場所】豊田市民ギャラリー (VITS豊田タウン地下1階)


特にスペインで沢山書き写された写本に、「ベアトゥスの黙示録註解書写本」があります。スペインに住んでいた修道士ベアトゥスが、8世紀に黙示録の解説書を書いたものですが、1000年の節目とイスラムの侵略の環境もあり10世紀から13世紀にかけて多数制作されました。その多くには色彩鮮やかな挿絵が描かれており、ラテン語で書かれた本文は読めませんがその豊かなイマジネーションは見る価値があります。
今回は現存する挿絵入り完本写本22冊のうち19冊の複製本(ファクシミリ本)を展示します。
ファクシミリ本の中には、大きさや色の再現だけでなく、使用された羊皮紙の厚みやシワ・破れなども再現しているものもあり、その手触りや大きさなどが実感できます。

併せて、羊皮紙に書かれた時祷書の一部や、修道院などで使用されていた楽譜(ネウマ譜)なども展示します。
また、エチオピアで作られた羊皮紙に書かれている聖書(と思われる)も展示します。


中世の写本の世界を体感できる機会ですので、ぜひお越しください。  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 14:39Comments(0)写本

2022年03月02日

ライブラリー リエバナ 3月の展示お知らせ

中世スペインの彩色写本などをファクシミリ本(精巧な複製本)を中心に紹介しているライブラリー リエバナです。
3月の展示内容と開館日のご連絡です。


今回ご紹介する3冊のBeatus写本「オスマ写本」「ナバーラ写本」「リスボン写本」はいずれも同じ系統に属するものですが、挿絵の色使いや描き方にそれぞれ特徴があります。


オスマ写本の挿し絵です。地の色が、薄いエメラルドグリーンや黄色で塗られているのが特徴です。


ナバーラ写本は、地に紫色が多用されているのが特徴です。


また、リスボン写本は、地に蛍光色の黄色やオレンジが使われています。挿絵自身には彩色がされておらず、ペン書きになっています。

そのほかに道徳聖書などを展示しています。


3月度も日曜日+水・木・金曜日に開店しています。


4月28日(木)~5月2日(月)に豊田市市民ギャラリーにて、「中世ユーロッパ彩色写本展ーファクシミリ本で見る黙示録の世界」と称してファクシミリ本を中心に写本を一度に見てもらえる展示会を行う予定です。詳細はまたご報告します。


ぜひお越しください。

  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 15:59Comments(0)写本