2022年06月30日
ライブラリー リエバナ 7月の展示お知らせ
中世スペインの彩色写本などをファクシミリ本(精巧な複製本)を中心に紹介しているライブラリー リエバナです。
7月の展示内容と開館日のご案内です。

今月は黙示録の中でもよくでてくる四騎士の描かれ方を見てみたいと思います。
四騎士とは4つの封印を解くと馬に乗って現れる者たちで、白い馬に乗る「征服者」、剣を持ち、赤い馬に乗る「戦争」、天秤を持ち、黒い馬に乗る「飢饉」、青白い馬に乗りハデス(黄泉)を従える「死」が現れ人間に災いをもたらします。一般的に四騎士と呼ぶことが多いですが、聖書の原典には「騎士」に相当する単語は記されておらず、そのため日本語訳聖書も「それ(馬)に乗っている者」(新改訳)「それにまたがった者」(フランシスコ会訳)という訳語になっています。
ベアトゥスは白い馬の乗る第一の騎士を他の三騎士と区別して解釈しています。ベアトゥスによれば、この馬は「教会」で、それにまたがるものはキリストである。キリストは昇天し、その後人々の元に現れ、そして精霊を送った。キリストの精霊の一吹きが、説教者たちの霊感を満たしたのである。その言葉は、弓矢のように人々の心を射抜いた。勝利の冠はこれらの説教者たちに捧げられる、と解釈された。(ベアトゥス黙示録註解書 ファクンドゥス写本 ホアキン・ジャルサ・ルアセス 安發和彰訳より)
①ウルジェイ写本の4騎士 Ⅱ群aの標準的な描き方です。青白い馬(右下の馬)はハデスを従えています。

②サン・スヴェール写本 Ⅰ群に属する写本。見開きに描かれているのが特徴でハデスを従えていません。

③オスーマ写本 これもⅠ群の写本で、やはりハデスは描かれていません。

④マンチェスター写本(ライランズ写本) Ⅱ群bに属する写本。ハデスが描かれていますが、4騎士のほかに4つの生き物(4福音書記者)も描かれています(Ⅰ群のサン・スヴェール写本にも描かれています)。

その他に道徳写本(Bible Moralisée(Codex Vindobonensis 2554) や 新約聖書写本(Vat. Lat. 39)、絵解き聖書である「貧者の聖書」に黙示録が追加された大型の写本(Weimar Biblia Pauperum/Apocalypse)も展示します。



ヨーロッパ中世の写本の世界が味わえます。
場所は、豊田市駅からすぐ近くのVITS豊田タウンの地下1階(市民ギャラリー前)です。 外階段から降りて頂くと便利です。
7月の開店日はこちらに掲載しています。
水・木・金・日が開店日ですが、
7月1日と7月28日は13:00~開店
です。
ぜひお越しください。
7月の展示内容と開館日のご案内です。
今月は黙示録の中でもよくでてくる四騎士の描かれ方を見てみたいと思います。
四騎士とは4つの封印を解くと馬に乗って現れる者たちで、白い馬に乗る「征服者」、剣を持ち、赤い馬に乗る「戦争」、天秤を持ち、黒い馬に乗る「飢饉」、青白い馬に乗りハデス(黄泉)を従える「死」が現れ人間に災いをもたらします。一般的に四騎士と呼ぶことが多いですが、聖書の原典には「騎士」に相当する単語は記されておらず、そのため日本語訳聖書も「それ(馬)に乗っている者」(新改訳)「それにまたがった者」(フランシスコ会訳)という訳語になっています。
ベアトゥスは白い馬の乗る第一の騎士を他の三騎士と区別して解釈しています。ベアトゥスによれば、この馬は「教会」で、それにまたがるものはキリストである。キリストは昇天し、その後人々の元に現れ、そして精霊を送った。キリストの精霊の一吹きが、説教者たちの霊感を満たしたのである。その言葉は、弓矢のように人々の心を射抜いた。勝利の冠はこれらの説教者たちに捧げられる、と解釈された。(ベアトゥス黙示録註解書 ファクンドゥス写本 ホアキン・ジャルサ・ルアセス 安發和彰訳より)
①ウルジェイ写本の4騎士 Ⅱ群aの標準的な描き方です。青白い馬(右下の馬)はハデスを従えています。
②サン・スヴェール写本 Ⅰ群に属する写本。見開きに描かれているのが特徴でハデスを従えていません。
③オスーマ写本 これもⅠ群の写本で、やはりハデスは描かれていません。
④マンチェスター写本(ライランズ写本) Ⅱ群bに属する写本。ハデスが描かれていますが、4騎士のほかに4つの生き物(4福音書記者)も描かれています(Ⅰ群のサン・スヴェール写本にも描かれています)。
その他に道徳写本(Bible Moralisée(Codex Vindobonensis 2554) や 新約聖書写本(Vat. Lat. 39)、絵解き聖書である「貧者の聖書」に黙示録が追加された大型の写本(Weimar Biblia Pauperum/Apocalypse)も展示します。

ヨーロッパ中世の写本の世界が味わえます。
場所は、豊田市駅からすぐ近くのVITS豊田タウンの地下1階(市民ギャラリー前)です。 外階段から降りて頂くと便利です。
7月の開店日はこちらに掲載しています。
水・木・金・日が開店日ですが、
7月1日と7月28日は13:00~開店
です。
ぜひお越しください。
2022年06月27日
次回おもちゃ病院は7月9日(土)です
次回おもちゃ病院は、あいあいの行事の関係で7月9日(第2土曜)になります。
7月9日(土) 10:30~14:00 T-face A館9階 「あいあい」の活動室です。(いつもの見晴し台ではありません)
10:30~12:30 修理受付
10:30~14:00 先月までに修理品の返却
電池で動くおもちゃには新らしい電池を入れていただきますようお願いします。
修理が終わった際の確認がスムーズにできます。
先月お持ちいただいたおもちゃのなかで、修理を一点紹介します。
おもちゃの刀ですが、持つところ近くで折れ曲がってしまい元に戻らなくなってしまっていました。


もともとけがをしないように力が入ると折れるようになっていると思うのですが、そのまま折れた形が残ってしまうので何とかならないかとの事でした。芯を入れてやればいいと思うのですが、刀自体はブロー成形なのでそのままでは芯を入れることができません。そこで折れた部分にシールが貼ってある所があるので、ここで分割して中に木を入れることにしました。

木を削って中にうまく収まるようにしました。

刀とはホットメルトで固定し、分割部をタッカーで止めました。

シールを貼ってツバを元に戻すと、折れたところはまっすぐになり、切断部も目立ちません。

芯の部分から先のところに力がかかればまたそこで折れると思いますが、安全性を考えるとあまり丈夫にしないほうがいいとも言えます。こういうものだということで、注意して遊んでもらうしかなさそうです。
7月9日(土) 10:30~14:00 T-face A館9階 「あいあい」の活動室です。(いつもの見晴し台ではありません)
10:30~12:30 修理受付
10:30~14:00 先月までに修理品の返却
電池で動くおもちゃには新らしい電池を入れていただきますようお願いします。
修理が終わった際の確認がスムーズにできます。
先月お持ちいただいたおもちゃのなかで、修理を一点紹介します。
おもちゃの刀ですが、持つところ近くで折れ曲がってしまい元に戻らなくなってしまっていました。
もともとけがをしないように力が入ると折れるようになっていると思うのですが、そのまま折れた形が残ってしまうので何とかならないかとの事でした。芯を入れてやればいいと思うのですが、刀自体はブロー成形なのでそのままでは芯を入れることができません。そこで折れた部分にシールが貼ってある所があるので、ここで分割して中に木を入れることにしました。
木を削って中にうまく収まるようにしました。
刀とはホットメルトで固定し、分割部をタッカーで止めました。
シールを貼ってツバを元に戻すと、折れたところはまっすぐになり、切断部も目立ちません。
芯の部分から先のところに力がかかればまたそこで折れると思いますが、安全性を考えるとあまり丈夫にしないほうがいいとも言えます。こういうものだということで、注意して遊んでもらうしかなさそうです。
2022年06月14日
6月の絵本修理のお知らせ
次回の絵本修理の受付は
6月25日(土) 13:00~16:00 T-face A館9階の「あいあい」活動室
です。
先月に依頼いただいた絵本の修理の様子をご紹介します。
(1)「ころりんぱ」という仕掛け絵本の修理が2冊ありました。いろいろな形の溝の中を輪が転がる絵本です。

こちらは渦巻の先がはがれてしまいました。

はがれた部分を持ってきてもらったので、接着することでほぼ元通りになりました。

もう一つの絵本は、はがれた部分が一部しか残っていませんでした。

無くなった部分をボール紙で作り直し、表面のないところも色紙から似た色のものを選んで補いました。少し色が合いませんが、ご容赦ください。

(2)こちらの絵本は「ねないこだれだ」という絵本で、中のページが2枚破れているのと

背の上の部分が欠けていました。

破れた部分は糊と和紙で接着しました。


背の部分は、布で覆い糊で接着しました。

背は題字があったので少しめくってやり、その下に布を入れ込むことにしました。


(3)こちらの絵本は、裏表紙の隅の部分の厚紙が削れていました。

同程度の厚みのボール紙をこの部分にあてて、もとのボール紙と接着することでほぼ面一に戻すことが出来ました。裏表紙の色が欠けている部分も似た色の色紙を充てておきました。

お子さんの絵本がこわれたら、セロテープなどで接着する前に一度お持ちください。
また、次回おもちゃ病院は
7月9日(土)です。 いつもの第1土曜日ではなく第2土曜日になります。
場所も見晴広場ではなく、「あいあい」活動室になります。
よろしくお願いします。
6月25日(土) 13:00~16:00 T-face A館9階の「あいあい」活動室
です。
先月に依頼いただいた絵本の修理の様子をご紹介します。
(1)「ころりんぱ」という仕掛け絵本の修理が2冊ありました。いろいろな形の溝の中を輪が転がる絵本です。
こちらは渦巻の先がはがれてしまいました。
はがれた部分を持ってきてもらったので、接着することでほぼ元通りになりました。
もう一つの絵本は、はがれた部分が一部しか残っていませんでした。
無くなった部分をボール紙で作り直し、表面のないところも色紙から似た色のものを選んで補いました。少し色が合いませんが、ご容赦ください。
(2)こちらの絵本は「ねないこだれだ」という絵本で、中のページが2枚破れているのと
背の上の部分が欠けていました。
破れた部分は糊と和紙で接着しました。
背の部分は、布で覆い糊で接着しました。
背は題字があったので少しめくってやり、その下に布を入れ込むことにしました。
(3)こちらの絵本は、裏表紙の隅の部分の厚紙が削れていました。
同程度の厚みのボール紙をこの部分にあてて、もとのボール紙と接着することでほぼ面一に戻すことが出来ました。裏表紙の色が欠けている部分も似た色の色紙を充てておきました。
お子さんの絵本がこわれたら、セロテープなどで接着する前に一度お持ちください。
また、次回おもちゃ病院は
7月9日(土)です。 いつもの第1土曜日ではなく第2土曜日になります。
場所も見晴広場ではなく、「あいあい」活動室になります。
よろしくお願いします。