2020年05月08日

名刺つくりの続き

先日の続きで名刺の裏面の印刷を「レタープレスコンボキット」で刷ってみました。
「レタープレスコンボキット」は小型のダイカットマシンとインクなどがセットになっているもので、「れたぷれ」でこれも大分前に購入したものです。今はグレードアップされた印刷機に代わっているようです。
以下がセットです。インキを伸ばす皿は100均で買ってきました。
キットセット
プレスプレートの準備方法が間違っていたので、後で直すことになりました。
樹脂版をプレスプレートに貼りつけ、インクをローラーで塗布します。樹脂版の周りにインクが付かないように穴の開いたボール紙を樹脂版に被せて、それからローラーを当てます。
インク塗布
ローラーを2-3回往復させた後です。
塗布後
ボール紙を外すと、凸の文字部以外にはインクが付いていません。
インクを塗った

樹脂版側を用紙に被せてダイカットマシンに入れてハンドルを回し、版を用紙に押し付けます。
印刷中
出てくるとこのように印刷されています。
印刷後
このダイカットマシンは印圧の調整は用紙の下に台紙を置くしかないのですが、今回の名刺の用紙はあまり厚いものではないので、印圧を強くすると表側まで凹が出てきそうだったので、あまり強くしませんでした。

ついでに「小さな活版印刷機」でも試してみたのですが、文字以外の所にもインクが付くので、マスキングをうまく考えないといけないように思いました。こんな感じです。
小さな印刷機
今回使用した名刺用紙が耳付きだったので、「小さな活版印刷機」だと用紙のセットがうまくいかなかったのも原因だと思います。
また別の機会にトライしてみます。



  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 17:31Comments(0)活版印刷

2020年05月07日

活版印刷機で名刺作りにトライ

連休中ですけど外出を控えるということで、大分前に買ったきりになっている活版印刷機を引っ張り出してきました。
印刷機はAdana5x3という名刺サイズの版まで印刷ができるもので、e-bayでイギリス(多分)から購入したものです。
(4-5年ほど前に買ったので記憶が定かではない)
Adana5x3
今まで使ったことがないのですが、印刷用の版も出来たところなのでトライしてみることにしました。

版についてですが、以前に樹脂版を太陽光で固めて作るトライをしたけれども、なかなかうまくいかず、特に細かい部分の形ができず諦めていました。
最近はデザインデータを送れば樹脂版等を作ってくれるところがたくさんあるのですが、大体イラストレーターでデータを送ることになっているのですが、持っていないのでどうしたものかと思っていたところ、PDFデータでも作ってくれるところがあったので、そこにお願いしました。真映社というところで、依頼してから1週間足らずで送ってもらいました。 (文字はアウトライン化が必要ということで、イラストレータがないのでネットでいろいろ調べたところ、Windows10に標準である「Microsoft Print to PDF」で可能とのことで、これでPDF化しました)
今回は初めてということで、文字は少し太めにしましたが、もう少し細いフォントでもよかったかもしれません。
樹脂版
Adana 5x3は少し動きがしぶかったので各部に注油し動きをスムーズにしました。
adana 5x3
ゴムローラーは元のものは劣化がひどかったので別に購入しました。これもイギリスからAdanaのいろいろな部品を売っているところで購入しました。
ローラー
送られてきたローラーです。一応ゴムの部分が浮くように、軸を木の穴に挿してありますが、木を箱の一部にしてある状態です。
まずは樹脂版をセットすることに。金属枠(チェース)にメタルベースを入れて土台をつくってジャッキで固定した状態です。
金属枠
その上にスプレーのりで樹脂版を貼りつけました。
樹脂版貼り付け
次にインキを練り盤に少量塗り付け、ゴムローラーを上下させて均一になるまで練ります。
練り盤
その後、樹脂版を貼った金属枠を印刷機にセットして、試し刷りしました。
金属枠をセット
ただ、一部がどうしてもかすれてインクがうまく乗りません。メタルベースの凹凸を見直したりしましたが、どうしてもきれいに刷れません。
失敗作
よくよく考えてみると、金属枠を固定する版盤と紙を乗せている圧版とが平行になっていないのではと思い、よく見ると版盤の裏側に位置を調整するねじが4か所ついていました。
調整ネジ
このねじで、版盤の面位置を調整するようになっているようで、かすれている部分が当たる様にねじを調整して刷り直すとほぼ全面にインクが乗りました。
改善後
名刺の位置を確認して今回は40枚ほどを刷ってみました。
印刷中

刷り上がり
刷り終わった後の樹脂版とローラー・練り盤は、ベビーオイルと台所用のウェットティッシュでふき取るときれいになりました。
今度は裏を刷ろうと思います。(できれば違う印刷機でトライしてみたいと思います)  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 19:48Comments(0)活版印刷

2018年12月09日

「とよたの印刷屋さん」を見てきました

豊田市の「近代の産業とくらし発見館」で開催されている企画展「とよたの印刷屋さん」を見に行きました。
ちらしの中に手フートの実演という記事があったので、実演は来週15日(土)なのですが、とりあえずどんな展示がされているかを見に行きました。
長く豊田に住んでいますが、くらし発見館という施設が豊田市駅近くにあることは、今まで知りませんでした。
豊田市駅前の名古屋銀行から少し奥に入ったところで、駐車場もありました。
入口から見る外観は大変レトロな雰囲気で、1922年(大正11年)頃に建てられた豊田市域に現存する最古の鉄筋コンクリートの建物だそうです。当初は養蚕の検査所として建築されて、戦後 図書館などに使用されていたそうです。
発見館前から見た玄関の門です。(少しわかりにくいですが、手前に駐車場の入り口があります)
発見館前の道から
玄関です。大正の香りがします。
発見館玄関
中の廊下です。なんとなく昔の学校のような感じでした。奥の部屋で企画展の展示がありました。

入ったところに手フートが展示されていました。結構大きな手フートです。A4サイズくらいまでは刷れそうな感じ。
手フート
実演にはこれを使うのかな。

昔の印刷としてガリ版から紹介されていました。活字の前はガリ版で印刷されていて、多色刷りもきれいにできていました。
ガリ版印刷機
ガリ版の原稿を作るのに使用する鑢台などの道具です。
ガリ版の道具
足助の商店のちらしだそうです。映画館のチラシもあります。
ガリ版の印刷物

活版印刷の道具類です。以前岐阜の活版印刷のワークショップに参加した時に使った道具もありました。
植字台

活版用道具
シンボルマークや屋号などの特殊文字もいろいろありました。
活版用特殊活字
豊田市にもまだ活版印刷をしているところがあるそうです。

発見館ではそのほか、市の歴史や昔の暮らしなどの展示があり、子供向けの「ものづくり講座」が行われていて何組かの親子が参加していました。結構穴場的な施設です。

紅葉はすでにピークを終えてしましましたが、帰りに少し遠回りをして勘八峡の上流を見に行きました。もう少し早いと水面に映る紅葉がとてもきれいだったそうです。
勘八峡












  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 17:22Comments(0)活版印刷

2018年09月16日

レタープレス樹脂版作成にトライ・・失敗

7月に活版印刷で名刺作成のワークショップに参加しましたが、自宅でも活版印刷ができないかということで、レタプレの樹脂版作成にトライしてみました。太陽光で活版用の樹脂版を作成できるキットです。
先回作成した名刺ベースに作ってみました。今回使用したのは「真っ黒ネガフィルム れたぷれ」です。樹脂の感光は太陽光ではなくレジンアクセサリー用のUVライトを使用しました。
まずはネガフィルムの作成で、インクジェットで印刷したデザインをコピーし、ネガフィルムと重ねてラミネート機に通します。ネガフィルムはトナーと熱で反応し、その部分だけネガフィルムから取り除かれます。以前試したときは、ネガフィルムの固定が少なく、ラミネート機を通したときにしわが寄ってしまい、うまく抜けませんでした。今回は全周マスキングテープで固定しました。

「コピーした用紙を台紙に固定」
コピー紙
「マスキングテープのような熱で溶けないテープで固定」
テープで固定
「台紙が熱で反るので2-3枚重ねたほうがよさそうです」
ラミ機で加熱

3枚作ってみましたが、細かい線やQRコードはやはりきれいには抜けていないようです。後の感光でもそうですが、ある程度の太さが必要なようです。次にこれをラミネートします。1枚だけラミネートした後何かに引っかかったようで曲がったまま固まってしまいました。

「ラミ機を通した後冷ましてから外す」
ネガフィルム
「ラミネートすると熱でネガフィルムのシワも伸びて出来上がる。一番上のラミが反り曲がってしまいました。」
ラミネート品

次にこれを使って樹脂版を感光するのですが、長さがよくわかりません。とりあえず2分半ほど感光してみましたが長すぎるようで文字がほとんどつぶれてしまいました。そこで1分半、45秒、25秒とだんだん短くしてみました。25秒だと太目の所はきれいにできるのですが細い線は硬化が不足で感光後の水洗いでなくなってしまいました。45秒だと細いところもきれいに残るのですが、逆に太いところに囲まれた部分も硬化が進んでいます。

「フレーム(写真立て)に挟んで、ネガフィルムと樹脂版を密着させる」
感光フレーム
「UVライトで感光させる」
感光
「感光後に未硬化部分を水で洗い落とす。これが結構難しい」
水洗い
「45秒感光したもの。小さい字はうまくできているが、太文字の間がつぶれている」
45秒感光
「25秒感光したもの。太文字の間がそれなりに残っているが、小さい(細い)文字がなくなっている」
感光 25秒

これを避けるには、文字の太さで露光時間を変えるしかないのかと思いましたが、そもそもUVライトで行ったのも間違いかなと思っています。UVライトは早く硬化させるためにライトの周辺に凹面の反射鏡がついているので、いろんな方向からの光が当たります。ということは太いところにはいろいろな角度から光が入るので周辺も硬化がより進むことになります。やはり太陽光のように(ほぼ)平行な光に当てたほうがうまくできるのかと思います。次回は太陽光でトライしてみます。(レタプレのブログにあるように、感光時間を事前に調べる必要がありますが、当然夏と冬で太陽光の量も違うので、その時期ごとに確認する必要があり結構面倒ですね)
※今回の樹脂版露光時に最初の3枚はネガフィルムを反転してセットするのを忘れていました。これではうまくできても使い物にはなりません。しっかり確認が必要ですね。  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 21:50Comments(2)活版印刷

2018年07月23日

活版印刷ワークショップ参加

毎日暑い日が続いていますが、昨日22日(日)は岐阜の活版印刷のワークショップ(名刺つくり)に参加しました。ORGAN活版印刷室という所で、長良橋近くの築120年の町屋に入っています。
岐阜駅まで名鉄で移動。約1時間半かかりました。駅からバスで長良橋へ。十八楼の通りを目安に適当に歩いていると、写真で見た店構えを見つけました。中は和傘などが置かれていて、その奥が印刷所のようです。





店の人に聞くと少し早すぎたようなので、付近を散策することにしましたが 今日も暑過ぎる天気だったので、通りがかりの喫茶店で休む事にしました。
 
さっきの店もそうでしたが、京都の町屋と同じ様に間口は狭いのですが奥が長いです。一番奥の蔵改造した所が喫茶店でした。
メニューを見ると、季節メニューでぜんざいがありました。アイスクリームにかけるのだそうです。エネルギーを補給しておこうと思い、これを頼みました。ぜんざいはアズキの他に餅などが入っていて美味しかったです。
 
13時前にさっきの印刷屋さんに戻り、ワークショップの開始です。先生はkappanist 直野さんです。元気があふれ出している先生でした。この日は参加者が自分を含め4人と先生の小学生の娘さんが参加。賑やかでした。
ここの印刷室には手動の印刷機が2台あります。少し大型の印刷機とADANA 8x5という有名な印刷機です。
手動印刷機 ADANA 8x5
工程は①デザイン決め②活字拾い(文選)③活字の並べ(組み版)④組み付け⑤印刷になります。
まずはデザインを決めるという事で、今までのワークショップの例やサンプルを参考に、案を固めます。せっかくなのでということでもないのですが、どうしても情報を詰め込みすぎる傾向にあります。他の方はシンプルな名刺を考えていました。
案が固まったところで、次は活字広いです。これが一番大変で、アルファベットやかな文字はまだいいのですが、漢字は並び順が独特の規則なのでさっぱり分かりませんでした。結局漢字は半分以上先生に拾ってもらいました。
スダレに入った活字の一群 スダレの拡大 活字を集めた文選箱
文字を拾い終わったら、次は活字を並べます。文字が反対なので、出来上がりの鏡面をイメージしながら揃えるのですが、最初は文字の順番に活字を探していたのですが、手に取った文字をあるべきところに置いて行った方が早いという事でした。確かにそうで、下から順に次から次にとりあえず置いていきます。一応並べ終えたのが下の写真ですが、この後もよく見直すと、文字が抜けていたり上下逆さになっていたりと、かなりの修正が必要でした。
並べ終わった活字組版
ここで休憩タイムで、空穂屋(多分、違っていたらごめんなさい)のドーナッツをいただきました。焼きドーナッツでアーモンドやクルミなど色々な種類がありました。写真を撮る前に食べてしまい、食べかけになってしまいましたが、おゆるしを。大変おいしかったです。
おやつタイムのドーナッツ
さていよいよ組み付けですが写真を撮るのを忘れました。先ほどの組版を印刷機にセットするための枠の中に固定するのですが、いろいろな大きさの詰め物をして隙がなくなるように埋めて、最後にジャッキという治具で押さえつけて固定します。
この組版を印刷機にセットする前にインキを調整します。今回は紺にすこし黒を混ぜた色にしました。パレットにインキをとりヘラで練って色を調整し、それを印刷機のインキ・ディスクにのせますが、思った以上に少量でいいそうです。
インキの調整 ディスクのインキ インキを伸ばす さらに伸ばす
インキが均一にのばされたところで、組版をセットしで試し刷りをします。自分はADANA8×5を使用しました。位置を確認するのと同時に文字が間違っていないか最後の確認をします。自分はここで活字の間違いと大きさの修正をしました。
あとは刷るだけです。今回は洋紙と和紙各25枚を刷りました。刷り上がった写真を撮るのも忘れましたが、乾かした後2-3日後に郵送していただけるということで 到着したらまた紹介しますが、今回はお隣さんの方の名刺を紹介させていただきます。文字の所がくっきりへこんでいるのが特徴です。
(印刷後にスタンプを押してかわいい雰囲気になっています)
すべて終わったのが6時半でした。今日はここまでです。





(実は今回のADANA 8x5より一回り小さい5x3を2年ほど前に買ったので、使い方をここの印刷室のワークショップで習いたいとずっと思っていたのですが、なかなか時間が合わず、今回やっと実際のやりかたを体験できました。 活字(特に漢字)を扱うのは難しいですが、れたぷれの樹脂版でトライしてみようと思っています。)

インキローラはつけていません。 今回のW.S.で取り扱い方がなんとなくわかりました。

後日送られてきた名刺です。上が洋紙 下が美濃手漉き和紙に印刷されたものです。和紙のほうが少し薄めの刷りになっています。
















  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 23:44Comments(0)活版印刷