2020年01月25日

西洋中世の彩色写本展を行っています。

今日(1月25日)と明日(26日)に、彩色写本展を行っています。
場所は桜町のママトコのレンタルルームです。
どのような感じかをご紹介します。
マドリード写本など
エスコリアル写本など
今回展示したスペインのベアトス黙示録註解書の写本の複製本(ファクシミリ本)9冊です。5写本は、装丁や羊皮紙の風合い・シワの寄り方なども複製されています。
モーガン写本他
こちらはモーガン写本のVol.2とベアトゥス写本の関連本です。
時祷書他
こちらはその他の黙示録写本や時祷書などの本です。壁の大きなパネルは「西洋書物構造史」で、NPO法人「書物の歴史と保存修復に関する研究会」(書物研究会)が作成されたもので、西洋の製本の材料から装丁のいろいろな構造(例えば綴じや花布など)の変遷が分かりやすくまとめられています。
エチオピア聖書他
上の写真の一部で、時祷書の1葉物写本や、コプト語で書かれたエチオピア聖書の写本もあります。エチオピア聖書は昔の綴じ方で綴じられています。
左端に置かれている「図書の修理 とらの巻」は、先の「書物研究会」が制作した本で、正と続の2冊出版されています。本の構造や修理の仕方がわかりやすく説明されています。
書物研へは5年ほど前から製本・修理・修復の勉強に通っていますが、今日は書物研究会の代表の板倉先生にも奈良から見に来ていただきました。遠いところまでわざわざ見に来てくださり、恐縮です。
また、書物研の方や昔お世話になった方々にも足を運んで頂き、ありがとうございました。
今回は初めてのことということもあり、手の行き届かないところが多いですが、ご興味おあり方にはぜひ見に来ていただき、手に取ってゆっくり見ていただければと思います。
26日(日)11:00~16:00
2月にも行う予定です。
2月22日(土)11:00~17:00
2月23日(日)11:00~16:00


  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 23:43Comments(0)写本