2019年05月19日

5月のおもちゃ病院を行いました

連休明けの土曜日(11日)に5月のおもちゃ病院を行いました。
今回は13名の参加です。
おもちゃ病院の案内
【入口の案内看板です。あいあいの方に作っていただきました】

修理の様子
【修理している様子です。 オープンな状態なので手が抜けません】

すでに何名かお待ちの方がいて、受付を開始。途切れることなく修理の持ち込みがあり大変忙しい一日でした。結局30件ほどの受け付けがあり、持ち帰りも6件ありました。
写真を撮る時間もあまりなく、少しだけ紹介します。
修理のおもちゃ1
【修理のおもちゃです】
修理のおもちゃ2
【これも修理のおもちゃです。先のと合わせ3台のラジコンが見えます。】
先月に引き続き、ラジコンの依頼が多く5件ありました。ラジコンは送信器だとレバーの破損や電源コードなど破断、車両側なら電源コードの破断など見てわかる部分はいいですが、そのほかの部分は難しいです。特に最近のラジコンは防水性を高める為に配線の出入り口が封止されていて、分解が難しくなっています。(そういった部分は直せないということかもしれませんが)
ただ、どこがどう悪いのかが見れないというのはストレスです。

ラジコン 車
これは電波と光を追う2方法で車を動かすおもちゃですが、動かなくなったということです。
ラジコン 送信機
送信機となるハンドル側です。左の2つのボタンで前進・後退を、右側のボタンで光をだし、光を車が追いかけるということです。
見たところ新しそうなおもちゃです。電池も問題なく、電池Boxのなかも液漏れの様子はなく電池受けも錆などはありませんでした。
まずは車両側から見ることにしました。
車の基板 不具合
車両側の基板ですが、ざっと見たところ問題はなさそうですが、電池Boxの端子が直接基板に固定されていて、その部分をよく見てみると、何か変です。
少し見づらいですが右上の半田が盛られている部分ですが、少し浮いているように見えます。導通を見ると基板側とつながっていませんでした。どうも半田が基板から外れているようです。電池の出し入れで端子に力がかかり、半田が外れてしまったのではないかと思います。半田付けをし直して、動作を確認したところ、ラジコン側の前進と光を追いかけるという動きは問題ないのですが、後退の動きがしません。こちらはハンドル側の問題と考えました。
ラジコン 送信機中
ハンドルの中の基板です。左側の2つの黒い押しボタンスイッチの下側だけ反応しません。導通を見てもこのスイッチだけボタンを押しても導通しません。
ラジコン 送信機 スイッチ部
横から見るとスイッチの片側が基板から少し浮いています。 さっきの電池の端子部と同じで、浮いているためスイッチを押すと半田がはがれる方向に力が働いているのではと思い、半田を取り除いた所 基板のめっき部からはがれていました。これでは半田を付け直すのが難しいので、基盤の他の回路部にリード線でつなぐことにしました。
基板の修理
少し不安なところはありますが、何とか動くようにはなりました。
今回のようにスイッチが直接基板についていて、基板の裏側で回路に半田付けしている構造だと、スイッチを押すと半田付け部を引きはがす方向に力がかかるので、スイッチは基板にしっかりくっついていないといけないことになります。他のスイッチは浮いていなかったので、大丈夫だと思いますが、少しの違いで壊れやすくなるという例でした。

来月は6月1日(土曜日)に開院です。 よろしくお願いします。  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 18:14Comments(0)おもちゃ修理