2021年09月04日

8月絵本の修理

8月28日の絵本病院で預かった絵本の修理の紹介です。


何冊かは同じような修理で、ページのノドの部分が1/3ほど破れています。

ちゃんと直そうとすると、見返しの根元から分離して、破れたページを継いだ後綴じなおして貼り直すという工程になると思いますが、本自体はあまり傷んでいないので出来るだけ手を入れないように、和紙でノドを繋ぐだけにしました。ただできるだけ破れた部分同士がつながるように、綴じ糸の間に和紙をくぐらせて接着してみました。


これを糊付けします。


綴じ糸をくぐらせた和紙の上からもう一枚和紙を貼り付けて、補強?しました。
もう少し強くできる方法があればいいですが、思いつきませんでした。

あと、たぶん水で濡らして閉じたため、反対側のページに印刷面が貼り付いてしまって、表面がはがれている部分がありました。
水濡れ?
文字も含まれていたので、周りの文字や色をコピペしてみることにしました。
だーれ修理1
色をコピペしたところです。できるだけ近いところから持ってきているのですが、なかなかむつかしい。
だーれ修理2
文字を入れたところです。最近は背景の透明化もできるので、結構簡単にできます。むつかしいのは、印刷するときの大きさを絵本に合わせることです。

あと反対側の水鳥をどうするかが課題です。

またページが上から下まで破れている本がありました。

破れている部分にのり代が残っているので、まずはノリだけで接着することにしました。
修理後
つなげた後の写真です。
そこそこ付いているようなので、一応上下の部分を和紙で補強しておきました。全体を和紙でつなぐのが一番強いですが、やっぱり色が薄くなるので、まずはこれで使ってもらうことにしました。
修理後裏側
つないだページの裏側です。紙の破れ部の白い部分がほとんど見えずにつながりました。

あと、「こんにちは」の絵本ですが、表紙の端の台紙が欠けています。



表紙の絵をできるだけそのままにしたかったので、表紙の表側と裏側の間に薄手のボール紙をはさんで接着することにしましたが、少し失敗をしました。ボール紙をのどの奥まで入れたかったのですが、表紙をうまくノドまで剥がすことがむつかしく、ボール紙を表紙の途中までしか入れることができませんでした。

あとは乾いた後余分なところをカットする予定です。

どこまでが修理の範囲になるのかはむつかしいところですが、絵本という性格上、ある程度の改造?もいいのではと思っています。

次回の絵本病院は、
9月25日(土) 13:00~16:00
松坂屋9階 子育て支援センターあいあいの活動室

で行います。  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 22:34Comments(0)絵本修理