2018年09月02日
書籍修理夏期講習参加
この前の土日(25、26日)ですが、書籍修理・修復講座の夏期講習に参加しました。(NPO法人「書物の歴史と保存修復に関する研究会」が主催している講座に通っています) 毎年8月に奈良図書情報館で開かれ、私は4回目になります。
1年ぶりにお会いする方々とお話することができて楽しい時間を過ごすことができました。
1日目は午後から講演会で、今年は修理・修復にも非常によく使用する和紙について、特に雁皮紙を主として近江のなるこ和紙を製造される成子紙工房の方が話をされました。雁皮紙は非常に薄い紙でかつ水にぬれても強い和紙で、筆で書いてもにじまないそうです。和紙の世界も原料を作る方や紙を漉く道具を作る方など全体的に高齢化が進んでいるので大変なようです。
またお昼前から講座生の作品展の展示会も行われました。いくつか紹介したいと思います。

(資料保存入門)修理・修復の基礎ということで、本の構造/歴史を中心に学びます。角背・丸背の製本を学び、終了製作として3点の本を製作するのですが、みなさん毎回個性的で凝った作品を作成しています。

(修理基礎1)一般図書修理に役立つ様々な知識、技法、資料製本と保存箱作りなどを学びます。

(修理基礎2)一般図書修理のための知識、技術を系統立てて学びます。修理実技の実習、様々な部分修理の例を取り上げながら技術を積み上げます。

(実践修理本科) 公共図書館、学校図書館の一般書の実用修理技術を学びます。実際の書物を担当して修理します

(修復基礎1) 年代別(古典的)製本技法、綴じ方、花布の編み方などを学びます。13世紀、15世紀と18世紀の製本様式を実際に製作します。13世紀と15世紀の本には表紙に木を使うので木工のような作業もあります。また、18世紀の本は工程が多く革も使います。

(修復基礎2) 修復理論・カルテ・見積り・小規模修復の知識を学ぶとともに、革を使った修復の基礎として革刀を使った革漉き作業を始めます。丸刃を使うのですが、刃のメンテナンスが非常に大事になります

(修復本科基礎) 修復に必要な基礎知識として、様々な保存製本と修復小規模技法、及び革の扱いを徹底的に学びます。

(実践修復)本科生の方々の行なっている修復の事例紹介です。革装本の修復が主で、オリジナルを生かしながらどのように修復するかが課題になります。このクラスの技術を身につけるにはかなりの経験と勉強が必要です。
2日目はイスラム綴じ製本のワークショップです。綴じ方は支持帯を使用せず2本の糸を使って2か所でケトルステッチで編み上げるように折り丁を綴じていきます。

使用する材料はすべてセットにしていただいているので、あとは手順に従って穴をあけたり綴じたりしていく作業になります。

綴じた状態の写真です。この中身を今度は表紙と上下で結合します。

綴じつけようの糸で背の上下を表紙布と本体の折り丁を巻きつけながら結合していきます。

次に飾り糸で綴じつけ糸を編みこんでいきます。これは綴じつけ糸の補強とともに装飾を兼ねているそうです。

飾り糸の綴じ方は特に決まっていなくて、いろいろな装飾の仕方があります。
今年も大変おもしろく勉強になる時間を過ごすことができました。
1年ぶりにお会いする方々とお話することができて楽しい時間を過ごすことができました。
1日目は午後から講演会で、今年は修理・修復にも非常によく使用する和紙について、特に雁皮紙を主として近江のなるこ和紙を製造される成子紙工房の方が話をされました。雁皮紙は非常に薄い紙でかつ水にぬれても強い和紙で、筆で書いてもにじまないそうです。和紙の世界も原料を作る方や紙を漉く道具を作る方など全体的に高齢化が進んでいるので大変なようです。
またお昼前から講座生の作品展の展示会も行われました。いくつか紹介したいと思います。
(資料保存入門)修理・修復の基礎ということで、本の構造/歴史を中心に学びます。角背・丸背の製本を学び、終了製作として3点の本を製作するのですが、みなさん毎回個性的で凝った作品を作成しています。
(修理基礎1)一般図書修理に役立つ様々な知識、技法、資料製本と保存箱作りなどを学びます。
(修理基礎2)一般図書修理のための知識、技術を系統立てて学びます。修理実技の実習、様々な部分修理の例を取り上げながら技術を積み上げます。
(実践修理本科) 公共図書館、学校図書館の一般書の実用修理技術を学びます。実際の書物を担当して修理します
(修復基礎1) 年代別(古典的)製本技法、綴じ方、花布の編み方などを学びます。13世紀、15世紀と18世紀の製本様式を実際に製作します。13世紀と15世紀の本には表紙に木を使うので木工のような作業もあります。また、18世紀の本は工程が多く革も使います。
(修復基礎2) 修復理論・カルテ・見積り・小規模修復の知識を学ぶとともに、革を使った修復の基礎として革刀を使った革漉き作業を始めます。丸刃を使うのですが、刃のメンテナンスが非常に大事になります
(修復本科基礎) 修復に必要な基礎知識として、様々な保存製本と修復小規模技法、及び革の扱いを徹底的に学びます。
(実践修復)本科生の方々の行なっている修復の事例紹介です。革装本の修復が主で、オリジナルを生かしながらどのように修復するかが課題になります。このクラスの技術を身につけるにはかなりの経験と勉強が必要です。
2日目はイスラム綴じ製本のワークショップです。綴じ方は支持帯を使用せず2本の糸を使って2か所でケトルステッチで編み上げるように折り丁を綴じていきます。
使用する材料はすべてセットにしていただいているので、あとは手順に従って穴をあけたり綴じたりしていく作業になります。
綴じた状態の写真です。この中身を今度は表紙と上下で結合します。
綴じつけようの糸で背の上下を表紙布と本体の折り丁を巻きつけながら結合していきます。
次に飾り糸で綴じつけ糸を編みこんでいきます。これは綴じつけ糸の補強とともに装飾を兼ねているそうです。
飾り糸の綴じ方は特に決まっていなくて、いろいろな装飾の仕方があります。
今年も大変おもしろく勉強になる時間を過ごすことができました。