絵本の修理の紹介
先月依頼をいただいた絵本の修理について紹介します。
本文と表紙が外れた絵本が2冊ありました。2冊とも綴じ糸で外れていて、表紙の背の部分や本文の綴じ穴には傷みがありません。
(1)だるまさんが
(2)たからもののあなた
どうしたものかと考えましたが、結局2冊とも本文と製本用布とを綴じあわせて、布を表紙に接着することにしました。
ただ 「だるまさんが」は見返しが白紙なので白色の布を使用すれば問題ないのですが、「たからもののあなた」は水色なので裏打ちした布の手持ちがありませんでした。ということで、似た色の布を探して裏打ちをするところから始めました。
裏打ちした布です。多めに作りました。
表紙(見返し側)と布と本分を重ねたところ。色はほとんど同じです。
これを本文と一緒にサドルッステッチで縫い付けます。
縫い終わったところ。
縫いはじめと縫い終わりのところは三つ目綴じの要領で結びます。
本分と表紙を貼り付けた後です。布の部分もほとんど目立ちません。
「だるまさんが」も同じ要領で本文を表紙に接着しました。
大分要領がわかってきましたが、表紙の見返し全面に模様が入っていると難しくなります。
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