2023年08月26日
9月2日(土)は おもちゃ修理の日
9月2日(土)はおもちゃ病院の日です。
10:30~14:00 t-FACE A館9階 子育て支援センター「あいあい」
(場所)見晴し広場です。
10:30~12:30 修理受付
10:30~14:00 先月までに修理品の返却
電池で動くおもちゃには新らしい電池を入れていただきますようお願いします。
修理が終わった際の確認がスムーズにできます。
よろしくお願いします。
10:30~14:00 t-FACE A館9階 子育て支援センター「あいあい」
(場所)見晴し広場です。
10:30~12:30 修理受付
10:30~14:00 先月までに修理品の返却
電池で動くおもちゃには新らしい電池を入れていただきますようお願いします。
修理が終わった際の確認がスムーズにできます。
よろしくお願いします。
2023年08月21日
8月22日 TSUNAGU覚王山マルシェに参加します
8月22日(火) に 名古屋市の大成寺(千種区丘上町1丁目4-1)で行われる、「TSUNAGU覚王山マルシェ」に参加します。
今回は夕方(16:00~20:00)の開催です。
今回は中綴じ手帳のワークショップを行います。
好きな色の表紙と糸を選んで、10種類のステッチの中から好きなステッチで手帳を作ります。
今回は夕方(16:00~20:00)の開催です。
今回は中綴じ手帳のワークショップを行います。
好きな色の表紙と糸を選んで、10種類のステッチの中から好きなステッチで手帳を作ります。
2023年08月21日
8月26日(土)は絵本修理の日です
次回の絵本修理は
8月26日(土)
13:00~16:00
T-face A館9階の「あいあい」活動室で、絵本の修理の受付を行います。
先回受け付けた絵本の修理状況を紹介します。
破れているところです。
ノリで貼り合わせた後です。
綴じ糸が緩んでいたので、綴葉装綴じで補強しました。
こちらは破れた部分を途中まで糊付けしたところです。
8月26日(土)
13:00~16:00
T-face A館9階の「あいあい」活動室で、絵本の修理の受付を行います。
先回受け付けた絵本の修理状況を紹介します。
破れているところです。
ノリで貼り合わせた後です。
綴じ糸が緩んでいたので、綴葉装綴じで補強しました。
こちらは破れた部分を途中まで糊付けしたところです。
2023年08月01日
ライブラリー リエバナ 8月の展示内容お知らせ
ヨーロッパ中世の彩色写本をファクシミリ版を中心に展示しているライブラリーリエバナです。
8月度の展示と開店日のお知らせです。 開店日はH.P.で確認をお願いします。
8月は『異形の中世』と銘打ち、中世写本に描かれた異形やハイブリットな生きものを紹介したいと思います。あわせて、中世後期になりますが、ブリューゲルの版画に描かれた怪物も紹介します。
【詩篇に描かれた怪物】
(1)ラットレル詩編(Luttrell Psalter)
1325年~1340年にイギリス北部の裕福な土地所有者ラットレル卿によって作成された大部の写本。
本文周縁部に中世の生活(農業、狩猟、娯楽、音楽制作)が描かれるとともに、人間の頭、動物/魚/鳥の体、植物の尾を組み合わせた想像上のハイブリッド怪物が多数描かれています。
(2)マックルズフィールド詩編(Macclesfield Psalter)
1330-1340年頃のイギリス東部で制作された小型の写本。
擬人化された動物たちが当時の人々が楽しんだ狩りや馬上槍試合に興じたり、ネズミが猫をやっつけ、兎が猟犬を獲物にひっさげてさかさまの世界が展開され、お猿のお医者さんが薬を処方し、狐の司祭がアヒルに説教するなど痛烈な風刺が披露されたりしています。
【ベアトゥス写本の怪物】
黙示録に描かれている数々の災いを起こす怪物を想像力豊かに具象化して描いています。 写本の挿絵師によりその描かれ方はまちまちです。
(1)オスマ写本
(2)ナバーラ写本
【ブリューゲルの版画から】
ピーテル・ブリューゲル(1525年から1530年頃 - 1569年9月9日)は、16世紀のブラバント公国(現在のオランダ)の画家。同名の長男と区別するため「ブリューゲル(父、または老)」と表記されることが多い。
版画も風景画のほかに寓意画も多く、シリーズ「7つの大罪」「7つの徳目」や「聖アントニウスの誘惑」「忍耐」「大きな魚は小さな魚を食う」などが有名です。
ヨーロッパ中世の写本の世界が味わえます。
場所は、豊田市駅からすぐ近くのVITS豊田タウンの地下1階(旧市民ギャラリー前)です。 外階段から降りてください。ぜひお越しください。
8月度の展示と開店日のお知らせです。 開店日はH.P.で確認をお願いします。
8月は『異形の中世』と銘打ち、中世写本に描かれた異形やハイブリットな生きものを紹介したいと思います。あわせて、中世後期になりますが、ブリューゲルの版画に描かれた怪物も紹介します。
【詩篇に描かれた怪物】
(1)ラットレル詩編(Luttrell Psalter)
1325年~1340年にイギリス北部の裕福な土地所有者ラットレル卿によって作成された大部の写本。
本文周縁部に中世の生活(農業、狩猟、娯楽、音楽制作)が描かれるとともに、人間の頭、動物/魚/鳥の体、植物の尾を組み合わせた想像上のハイブリッド怪物が多数描かれています。
(2)マックルズフィールド詩編(Macclesfield Psalter)
1330-1340年頃のイギリス東部で制作された小型の写本。
擬人化された動物たちが当時の人々が楽しんだ狩りや馬上槍試合に興じたり、ネズミが猫をやっつけ、兎が猟犬を獲物にひっさげてさかさまの世界が展開され、お猿のお医者さんが薬を処方し、狐の司祭がアヒルに説教するなど痛烈な風刺が披露されたりしています。
【ベアトゥス写本の怪物】
黙示録に描かれている数々の災いを起こす怪物を想像力豊かに具象化して描いています。 写本の挿絵師によりその描かれ方はまちまちです。
(1)オスマ写本
(2)ナバーラ写本
【ブリューゲルの版画から】
ピーテル・ブリューゲル(1525年から1530年頃 - 1569年9月9日)は、16世紀のブラバント公国(現在のオランダ)の画家。同名の長男と区別するため「ブリューゲル(父、または老)」と表記されることが多い。
版画も風景画のほかに寓意画も多く、シリーズ「7つの大罪」「7つの徳目」や「聖アントニウスの誘惑」「忍耐」「大きな魚は小さな魚を食う」などが有名です。
ヨーロッパ中世の写本の世界が味わえます。
場所は、豊田市駅からすぐ近くのVITS豊田タウンの地下1階(旧市民ギャラリー前)です。 外階段から降りてください。ぜひお越しください。
2023年07月28日
8月5日(土)は おもちゃ修理の日です
8月5日(土)はおもちゃ病院の日です。
10:30~14:00 T-face A館9階 子育て支援センター「あいあい」
(場所)見晴し広場です。
10:30~12:30 修理受付
10:30~14:00 先月までに修理品の返却
電池で動くおもちゃには新らしい電池を入れていただきますようお願いします。
修理が終わった際の確認がスムーズにできます。
よろしくお願いします。
10:30~14:00 T-face A館9階 子育て支援センター「あいあい」
(場所)見晴し広場です。
10:30~12:30 修理受付
10:30~14:00 先月までに修理品の返却
電池で動くおもちゃには新らしい電池を入れていただきますようお願いします。
修理が終わった際の確認がスムーズにできます。
よろしくお願いします。
2023年07月28日
8月6日(日) 瀬戸の銀座生き生きマルシェに参加します
8月6日(日)ですが、瀬戸市の銀座通り商店街で行われる『銀座生き生きマルシェ』に参加します。
(ただし、場所がアーケード下ではないので、雨天の場合は出店しません)
場所は②です。
ぜひお越しください。
(ただし、場所がアーケード下ではないので、雨天の場合は出店しません)
場所は②です。
ぜひお越しください。
2023年07月25日
7月30日(日)は15時閉店です
7月30日(日)は、豊田市『おいでん祭り』の花火大会が行われます。
それにともない交通規制が行われるので、15時閉店とさせていただきます。
よろしくお願いします。
それにともない交通規制が行われるので、15時閉店とさせていただきます。
よろしくお願いします。
2023年07月16日
製本ワークショップ 参加者募集 @本・ひとしずく(9月30日満席になりました)
少し先(9月30日)になりますが、瀬戸の本屋『本・ひとしずく』さんの2階『ふたしずく』さんで製本ワークショップを開催します!
今回は、7月1日にEast Endersさんで行ったWork Shopと同じく、エジプトで西暦2世紀頃から使用されていた「コプト綴じ」で紙を綴じ、オリジナルのノートを作ります。(大きさは文庫本サイズです)
表紙は、中世ヨーロッパでも使用されていた木の板を使用します。
表紙の木は3種類から、とじ糸の色は9色から好きな色を選んでいただけます。用紙も罫線ありと無地のものを選んでいただけます。
パタンと180度開くのでノートとしても使いやすいです。
今回参加して綴じ方を覚えれば、好きな表紙や紙を組み合わせてご自分でノートが作れるようになります!
ご参加お待ちしております。
日 時|2023 / 9 /30 / 土 10:30-13:30
参加費|3000円(税込)
場 所|『本・ひとしずく』2階『ふたしずく』(瀬戸市陶生町24)
定 員|6名 (残席1) 満席になりました
講 師|ライブラリー リエバナ 藤田秀明
申し込み方法|インスタのDM、もしくはメールlibraryliebana*gmail.com (*を@に)、ライブラリーリエバナ店頭でご予約を受け付けます。
お名前、連絡先をご連絡ください。
材料や道具は全てこちらで用意するので、持ち物は特にありません。
お気軽にご参加ください。
今回は、7月1日にEast Endersさんで行ったWork Shopと同じく、エジプトで西暦2世紀頃から使用されていた「コプト綴じ」で紙を綴じ、オリジナルのノートを作ります。(大きさは文庫本サイズです)
表紙は、中世ヨーロッパでも使用されていた木の板を使用します。
表紙の木は3種類から、とじ糸の色は9色から好きな色を選んでいただけます。用紙も罫線ありと無地のものを選んでいただけます。
パタンと180度開くのでノートとしても使いやすいです。
今回参加して綴じ方を覚えれば、好きな表紙や紙を組み合わせてご自分でノートが作れるようになります!
ご参加お待ちしております。
日 時|2023 / 9 /30 / 土 10:30-13:30
参加費|3000円(税込)
場 所|『本・ひとしずく』2階『ふたしずく』(瀬戸市陶生町24)
定 員|6名 (
講 師|ライブラリー リエバナ 藤田秀明
申し込み方法|インスタのDM、もしくはメールlibraryliebana*gmail.com (*を@に)、ライブラリーリエバナ店頭でご予約を受け付けます。
お名前、連絡先をご連絡ください。
材料や道具は全てこちらで用意するので、持ち物は特にありません。
お気軽にご参加ください。
2023年07月07日
製本ワークショップ (第2回) 参加者募集終了!【満席】(7月25日)
ワークショップは満席になりました。申し込んで頂いた方々ありがとうございました。
East Endersさん( @east_enders_coffee_chocolate)とのコラボで製本ワークショップの2回目を行います。今回はフレンチリンクステッチで綴じます。
参加ご希望の方はEast EndersさんのインスタのDM、もしくはメールeastenderscoffee@gmail.com、
East Enders店頭で申し込みをお願いします。
***以下East Endersさんの告知からです***
製本ワークショップ 2回目の開催です。
今回もライブラリーリエバナさんとコラボ開催です。
前回とは違う綴じ方なので、前回参加した方も、初めての方も歓迎です。
豊田市駅近くにお店を構え、中世ヨーロッパの色彩写本を紹介しているリエバナさんに、講師をしていただきます。
今回は背表紙の部分に見えるステッチの交差模様がおもしろい「フレンチリンクステッチ」で紙を綴じ、オリジナルのノートを作ります。(写真の2枚目がフレンチリンクステッチです。)
大きさはハガキサイズ、表紙は木材を使用します。
また綴じ糸は9色から好きな色を選んでいただけます。用紙も罫線ありと無地のものを選んでいただけます。
さらに今回は、ステッチの幅も選べます。
パタンと180度開くのでノートとしても使いやすいです。
今回参加して綴じ方を覚えれば、好きな表紙や紙の組み合わせで自分でノートが作れるようになります!
ご参加お待ちしております。
日 時|2023 / 7 / 25 / 火 13:00-15:00
参加費|3000円 + ワンオーダーお願いします
場 所|EAST ENDERS(豊田市西町2-33-1)
定 員|6名(残席1)
講 師|ライブラリー リエバナ 藤田秀明
申し込み方法|
インスタのDM、もしくはメールeastenderscoffee@gmail.com、
店頭でご予約を受け付けます。
お名前、連絡先をご連絡ください。
材料や道具は全てこちらで用意するので、持ち物は 特にありません。
お気軽にご参加ください。
East Endersさん( @east_enders_coffee_chocolate)とのコラボで製本ワークショップの2回目を行います。今回はフレンチリンクステッチで綴じます。
参加ご希望の方はEast EndersさんのインスタのDM、もしくはメールeastenderscoffee@gmail.com、
East Enders店頭で申し込みをお願いします。
***以下East Endersさんの告知からです***
製本ワークショップ 2回目の開催です。
今回もライブラリーリエバナさんとコラボ開催です。
前回とは違う綴じ方なので、前回参加した方も、初めての方も歓迎です。
豊田市駅近くにお店を構え、中世ヨーロッパの色彩写本を紹介しているリエバナさんに、講師をしていただきます。
今回は背表紙の部分に見えるステッチの交差模様がおもしろい「フレンチリンクステッチ」で紙を綴じ、オリジナルのノートを作ります。(写真の2枚目がフレンチリンクステッチです。)
大きさはハガキサイズ、表紙は木材を使用します。
また綴じ糸は9色から好きな色を選んでいただけます。用紙も罫線ありと無地のものを選んでいただけます。
さらに今回は、ステッチの幅も選べます。
パタンと180度開くのでノートとしても使いやすいです。
今回参加して綴じ方を覚えれば、好きな表紙や紙の組み合わせで自分でノートが作れるようになります!
ご参加お待ちしております。
日 時|2023 / 7 / 25 / 火 13:00-15:00
参加費|3000円 + ワンオーダーお願いします
場 所|EAST ENDERS(豊田市西町2-33-1)
定 員|6名(残席1)
講 師|ライブラリー リエバナ 藤田秀明
申し込み方法|
インスタのDM、もしくはメールeastenderscoffee@gmail.com、
店頭でご予約を受け付けます。
お名前、連絡先をご連絡ください。
材料や道具は全てこちらで用意するので、持ち物は 特にありません。
お気軽にご参加ください。
2023年06月27日
ライブラリー リエバナ 7月の展示内容お知らせ
ヨーロッパ中世の彩色写本をファクシミリ版を中心に展示しているライブラリーリエバナです。
7月度の展示と開店日のお知らせです。 開店日はH.P.で確認をお願いします。
今月は先月に引き続き、ベアトゥス写本群の前後の時代の挿絵入り黙示録写本も一緒に展示し、黙示録写本の大きな流れを見てみたいと思います。
『黙示録』写本の中で、とりわけ重要な3つの系譜があります。
それらは①4、5世紀に誕生し、9、10世紀まで盛んに制作された初期中世黙示録写本群と、
②9世紀から13世紀にかけてスペインを中心に興隆したベアトゥス黙示録写本群、
そして③13世紀にイギリスに端を発する英仏『黙示録』群です。
それぞれ際立った特徴をもつこれらの黙示録写本をひもとくならば、中世の美術の流れを一望することができます。
(田中久美子「世界でもっとも美しい装飾写本」より)
今月は先月に続きそれぞれの系譜の代表的な写本を展示します。
①【ベアトゥス黙示録写本以前の黙示録写本】
(ヴァランシエンヌ黙示録写本)
9世紀初頭(第1四半期)にフランスあるいはドイツで制作されたカロリングスタイルの黙示録写本で、トリーア黙示録写本とともに残存する最初期の挿絵入り黙示録写本。
(バンベルグ黙示録写本)
制作は11世紀初頭とベアトゥス黙示録写本の制作時期と重なりますが、オットー3世が制作を依頼した金色の地が特徴の豪華写本で、現存する唯一の挿絵入りオットー黙示録写本です。 挿絵は立体感のないフラットな書き方が特徴で、ベアトゥス写本群とはまったく異なった作風です。
③【ベアトゥス黙示録写本以後の黙示録写本】
(ゲッティ黙示録写本)
13世紀から流行した英仏黙示録の一つ。 41葉の上半分に彩色挿絵が描かれ、下半分に黒インクで黙示録本文が、赤インクでベレンガウドゥスの註解書が書かれています。
(パリ黙示録写本)
13世紀に突如流行となった英仏黙示録の初期の写本。オリジナルは展示本の約1.5倍の大きさになる。
黙示録前後のヨハネの生涯部分は2段構成の全ページ挿絵、黙示録本文は半頁大挿絵を上部に配している。
②【ベアトゥス黙示録写本群から】
(モーガン写本)
モーガン写本では挿絵に枠取りをして、画面の地を幾つかの帯状色面で抽象的に処理する手法は、輝くばかりの色彩効果や破綻なく図像をまとめ上げる構図上の機能などにおいて、以降の写本の手本になったといえる写本。
(コゴーリャ写本)
途中まで10世紀半ばに書かれ、その後200年近く中断された後12世紀第1四半期に制作が再開された写本。
そのために49点の挿絵がありますが、前半はモサラベ様式の画風で、後半はロマネスク様式となり、挿絵の画風が大きく変わっています。
(ファクンドゥス写本)
13世紀に制作されたラス ウェルガス写本とともに、修道院ではなく王室の依頼で制作された唯一のベアトゥス写本です。
金・銀・紫がふんだんに使用され、豪華な挿絵が98点描かれています。
(ウェルガス写本)
1220年という最も遅い時期に制作された最も大型の写本。
ヨハネの黙示録に関する約70点の挿絵とダニエル書の聖ヒエロニムスによる解説に伴う10点の挿絵を含む。
ヨーロッパ中世の写本の世界が味わえます。
場所は、豊田市駅からすぐ近くのVITS豊田タウンの地下1階(旧市民ギャラリー前)です。 外階段から降りてください。ぜひお越しください。
インスタをやっています。
7月度の展示と開店日のお知らせです。 開店日はH.P.で確認をお願いします。
今月は先月に引き続き、ベアトゥス写本群の前後の時代の挿絵入り黙示録写本も一緒に展示し、黙示録写本の大きな流れを見てみたいと思います。
『黙示録』写本の中で、とりわけ重要な3つの系譜があります。
それらは①4、5世紀に誕生し、9、10世紀まで盛んに制作された初期中世黙示録写本群と、
②9世紀から13世紀にかけてスペインを中心に興隆したベアトゥス黙示録写本群、
そして③13世紀にイギリスに端を発する英仏『黙示録』群です。
それぞれ際立った特徴をもつこれらの黙示録写本をひもとくならば、中世の美術の流れを一望することができます。
(田中久美子「世界でもっとも美しい装飾写本」より)
今月は先月に続きそれぞれの系譜の代表的な写本を展示します。
①【ベアトゥス黙示録写本以前の黙示録写本】
(ヴァランシエンヌ黙示録写本)
9世紀初頭(第1四半期)にフランスあるいはドイツで制作されたカロリングスタイルの黙示録写本で、トリーア黙示録写本とともに残存する最初期の挿絵入り黙示録写本。
(バンベルグ黙示録写本)
制作は11世紀初頭とベアトゥス黙示録写本の制作時期と重なりますが、オットー3世が制作を依頼した金色の地が特徴の豪華写本で、現存する唯一の挿絵入りオットー黙示録写本です。 挿絵は立体感のないフラットな書き方が特徴で、ベアトゥス写本群とはまったく異なった作風です。
③【ベアトゥス黙示録写本以後の黙示録写本】
(ゲッティ黙示録写本)
13世紀から流行した英仏黙示録の一つ。 41葉の上半分に彩色挿絵が描かれ、下半分に黒インクで黙示録本文が、赤インクでベレンガウドゥスの註解書が書かれています。
(パリ黙示録写本)
13世紀に突如流行となった英仏黙示録の初期の写本。オリジナルは展示本の約1.5倍の大きさになる。
黙示録前後のヨハネの生涯部分は2段構成の全ページ挿絵、黙示録本文は半頁大挿絵を上部に配している。
②【ベアトゥス黙示録写本群から】
(モーガン写本)
モーガン写本では挿絵に枠取りをして、画面の地を幾つかの帯状色面で抽象的に処理する手法は、輝くばかりの色彩効果や破綻なく図像をまとめ上げる構図上の機能などにおいて、以降の写本の手本になったといえる写本。
(コゴーリャ写本)
途中まで10世紀半ばに書かれ、その後200年近く中断された後12世紀第1四半期に制作が再開された写本。
そのために49点の挿絵がありますが、前半はモサラベ様式の画風で、後半はロマネスク様式となり、挿絵の画風が大きく変わっています。
(ファクンドゥス写本)
13世紀に制作されたラス ウェルガス写本とともに、修道院ではなく王室の依頼で制作された唯一のベアトゥス写本です。
金・銀・紫がふんだんに使用され、豪華な挿絵が98点描かれています。
(ウェルガス写本)
1220年という最も遅い時期に制作された最も大型の写本。
ヨハネの黙示録に関する約70点の挿絵とダニエル書の聖ヒエロニムスによる解説に伴う10点の挿絵を含む。
ヨーロッパ中世の写本の世界が味わえます。
場所は、豊田市駅からすぐ近くのVITS豊田タウンの地下1階(旧市民ギャラリー前)です。 外階段から降りてください。ぜひお越しください。
インスタをやっています。