2018年08月17日

おもちゃの修理・・・ジェシーの人形

おもちゃの修理をもう一つ。

こちらはシェビー(トイ・ストーリー)の人形ですが、首が取れてしまったとのこと。首の根元の丸アナ部分がちぎれてしまったようで、多分首を思いっきり捻じったか引っ張ったかした様子。

接着剤で固定してOKとのことでしたが、このまま接着してもすぐ取れそうなので、頭の部分にボルトを挿して補強とすることにしました。



一応固定はできたようですが、この人形は帽子のつばが大きく、寝かせておくと帽子のつばと足で支える状態で人形全体が浮いています。この状態で何かが人形に乗るとちょうど首が折れるような力が働いてしまいます。またすぐ修理に持ち込まれるのではないかと心配ですが、注意して遊んでもらうしかなさそうです。



  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 18:03Comments(0)おもちゃ修理

2018年08月13日

おもちゃの修理・・あんぱんまんピアノ

先回のおもちゃ病院の持ち帰りのおもちゃの一つ、あんぱんまんピアノの修理をすることにしました。
音が出ない(出にくい)鍵盤がいくつかあるのと、音を出すとアンパンマンたちの腕が動くのですが動かない、マイクの線が切れているといった故障です。

写真のテープが貼ってある鍵盤の調子が悪いので、内部の接触部を見ましたが、特に目立ったところはありません。念のため接触部をアルコールで拭きました。2か所は音が不通に出るようになりましたが、残りの1か所はやはり音が出ず、接触部を他の個所と入れ替えたりしましたが症状は変わらないので、基盤側に原因がありそうで、これ以上原因を突き止めることは諦めました。

腕を動かすモーターは問題ないのですが、ベルトが伸びきってモーターの回転が伝わっていませんでした。代わりのベルトはなかったのでとりあえず輪ゴムで代用することにしました。動きは問題ないのですが、耐久性はあまりないので、どれくらい持つかわかりません。次回のおもちゃ病院までにもう少しちゃんとしたベルトが間に合えばそれに交換することとします。
 
マイクの断線は少しコードが短くなりますが、手前で切り取りマイクに接続しなおしました。
 
尚、使われていた電池のうち3本が充電タイプだったので、これが原因かもと思い通常の電池に交換して確認しましたが、症状は変わりませんでした。(充電タイプの電圧は1.2Vなので3本使用だと合計は1.2V*3本+1.5V=5.1Vとなり、1.5V*4本=6Vに比べて15%低くなり、特にICを使ったおもちゃの場合に影響が出る場合があります)
 

結局鍵盤の1か所については原因が不明のままとなりました。残念です。
  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 22:00Comments(0)おもちゃ修理

2018年08月12日

トリニティ黙示録の紹介

トリニティカレッジ所蔵の黙示録写本のFacsimile版(1967年刊)が手に入りました。 2006年刊版(岩波書店も共同出版で日本語版が出ています)は知っていましたが、こちらは知りませんでした。 昔の版なので用紙が羊皮紙という感じではありませんが、原寸大のフルカラーで再現されています。
Trinity黙示録は13世紀半ばに英国で制作されたアングロ・ノルマン語による彩飾写本で、71点の大型彩飾画が描かれています。
写本は44cmx30cmx2.2cmと大型ですが 64ページとBeatus写本に比べるとページ数は少ないです。(もっとも全頁に挿絵がありますが)
出版社はEUGRAMMIA PRESSです。






このほかにずいぶん昔に買った縮小版のFacsimile本と2005年発行の英語版解説本があります。
写真左がfacsimile版で、中央が縮小版のfacsimile本と右が英語版解説本です。


縮小版のFacsimile本は大手前女子学園の大高順雄教授と福井秀加教授が1977年に刊行したもので非売品ですが、神田の古本屋で購入しました。 挿絵の解説や、本文の原文などが収められています。


2005年発行の解説本はBritish LibraryとUniversity of Toronto Pressから発刊されたもので、David McKitterickの編集です。これはTrinity黙示録を中心に中世の黙示録一般も紹介しています。ただTrinity黙示録はカラーですが それ以外の挿絵は白黒なのが残念です


大高教授によると、この写本の特徴は細密画71とアングロノルマン方言による文から成り立っていることで、挿絵は新約聖書のヨハネ黙示録の内容に対応するもの(4~63)、および黙示録の始まりと終りに付された、聖ヨハネの生涯に関する場面(1~3, 64~71)とに分かれています。


  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 22:43Comments(0)写本

2018年08月11日

革の小物を作りました

今日からお盆休みです。
時間があったので前から作ろうと思っていた製本道具のカバーを革で作ることにしました。
奈良のNPO法人(書物の歴史と保存修復に関する研究会)に本の修復・修理講座に通い始めて4年目になります。月1回の講座ですが、なかなかいろいろなことを覚える(というより手に覚えさせる)必要があり、一向に上達する気配がないのが残念ですが、道具だけは増えてきました。本の修復については、また別お機会に紹介したいと思います。(興味のある方はこちらを訪問ください)
今回は、革漉き用の刃や目打ちなどのカバーを作ることにしました。
カバーを作るのは初めてなので縫い目がそろっていませんが、それなりの形になったように思います。本当はコバを磨かないといけないようですが、トコノールをまだ買っていないので次回に残しておきます。

   革漉き用の刃物です。一番上は丸刃の革漉き包丁です。本職に刃を研いでもらったらすごく漉きやすくなりました。2番目は平刃で、下は刃幅の狭い斜め刃です。

   
ついでに目打ちと鋏のカバーも作りました。目打ちはカバーが付属しておらず危険なのでなにか被せたいと思っていました。鋏はプラスチックのカバーがついていたのですが、すぐ外れてしまうのでこちらもすこし大きめのカバーがほしかったものです。両方ともちょうどいい具合にできました。






  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 22:43Comments(0)革小物

2018年08月05日

Berlin Beatus写本の紹介

Beaus写本の一つで、12世紀に中部イタリアで製作された Berlin Beatus写本を紹介します。
イベリア半島以外で製作されたBeatus写本の3冊の一つです。
そのほかの写本と違い、薄い茶色や黄土色・赤色などで一部彩色されていますが、ほとんどが線描画です。
素朴な感じの挿絵で装飾に凝った感じは全くありません。
一部を紹介します。
   
   
詳しくは まちライブラリー@Beatus of 美里 で紹介しています。   
タグ :黙示録写本


Posted by おもちゃシューリーズ  at 18:29Comments(0)写本

2018年08月04日

おもちゃ病院 8月

暑い日が続いていますが、今日は子育て支援センター(松坂屋)で月一回のおもちゃ病院に参加しました。
結構持ち込みの方が多く今日は21個のおもちゃが持ち込まれました。大変忙しかったのであまり写真を撮ることができませんでしたが、いくつかのおもちゃを紹介します。
 「あんぱんまん自販機」ボタンが押しにくい・缶が出ないときがあるということで、中を清掃することで動きやすきなりました。


「E5系の扇風機」 ボタンを押しても羽が回らない・勝手に光が点灯するということでしたが、モーター部の回転がしにくく油を塗布することで治りました。

 動かないということでしたが、モータへの配線が切れており、半田付けをすることで治りました。また車輪のゴムベルトが切れたのを接着剤で補修していたので、手持ちの車輪と交換しておきました。

 
音が小さいということでしたが、スピーカーの交換で治りました。

修理をしている風景です。





来月は9月1日(土)ですが、来月から11月までの3か月間は、松坂屋の子育て支援センターが改装で使えないので、志賀町にある「志賀子どもつどいの広場」でおこないので、間違えないようにお願いします。時間は同じ10:00~14:00です。

詳しくはシューリーズのホームページを見てください。






  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 17:04Comments(0)おもちゃ修理

2018年08月02日

今週土曜日はおもちゃ病院の日

今週土曜日(8月4日)はおもちゃ病院の日です。豊田市の松坂屋A館9階(T -face)にある「子育て支援センター あいあい」で部屋を借りて、おもちゃの修理をしています。詳しくはこちらをご覧ください。「 おもちゃシューリーズのホームページ http://www.hm.aitai.ne.jp/~fujita/
2時まで行っていますが、修理の依頼は午前中にお願いします。  


Posted by おもちゃシューリーズ  at 10:37Comments(0)おもちゃ修理